「そうだ、禁煙しよう」
2019年の年末。京都に行く位の軽いノリで初めた禁煙も早一年たち、もう成功したと言っても差し支えないくらいタバコと縁がない暮らしに慣れてきました。せっかくなので止めるに至った経緯や途中の変化、苦しんだ点や止めるためのポイントなどを記しておきます。
目次
この記事の目次
なぜやめようと思ったのか
行動に至ったのは衝動的でしたが、やめようとはずっと思っていました。主な理由は
- 度重なる値上げによるコスト増
- 吸えるところが少なくなり、喫煙場所を探す無駄な時間
- いわゆるタバコミュニケーションの減少
このあたりでしょうか。健康云々を考えての禁煙ではありません。
値上げによるコスト増
1日に約一箱、マールボロのヒートスティックが2021年2月現在では550円。
550(円)×365(日)=200,750(円/年間)
改めて計算すると恐ろしいコストですね。
喫煙可能エリアの減少
最近喫煙できるスペースが本当に少なくなってきました。特に出張など行った際に、駅構内で喫煙場所が本当に少なく、場合によっては新幹線が停まる駅でも喫煙可能エリアが全くない、なんてことも。あっても隅っこなどかなり遠い場所にある場合が多く、探す時間も行く時間ももったいないな…と思っていました。
決め手はJR東北新幹線。新幹線内では喫煙不可で、駅ホームの限られた場所しか喫煙出来ないのですが、20人ほどの大群が数分程度の僅かな停車時間にパッっと降りて急いで吸って戻る、という群れの動きを停車のたびに見かけ、なんとも虚しい気持ちになりました。本気で禁煙しようと思ったきっかけはこの出来事でしょうね。
それと最近は飲食店でも吸えないところ増えてますしね。
タバコミュニケーションの減少
私の若い頃は男性の約50%はタバコを吸っている時代でした(体感的なものですが)。20代位の最近の若い人でタバコを吸う人はごく少数派です。この世代にはタバコ吸うことはカッコ悪いイメージもあるかもしれません。以前は会社の喫煙室でも仕事の悩み相談や将来への熱いトークが繰り広げられていましたが、タバコ人口の少子高齢化に伴いそんな機会もめっきり少なくなりました。
以上のように常々思っていたことはありますが、年末の長期休暇のタイミングで衝動的に実践に移してみました。
それまでの私の喫煙歴
- 喫煙歴だいたい20年程度
- 1日1箱前後(20本)
- iQOS(アイコス)でマールボロのメンソールを愛用
禁煙のやり方
わたしかなり面倒くさがりです。今までの経験上、手間がかかるのは続きません。一時期VAPEも試したけど注入やら掃除やら面倒で全く続きませんでした。なので禁煙外来や禁煙セラピーなどわざわざ通うものはおそらく続かない。要はメンソールのごとく「定期的に」「爽快感のある刺激」があれば良いだろうと思い「ミントタブレット」をひたすら食べる、という技で乗り切りました。
一時期は会社で隣の席の人に心配されるほどバリバリとタブレットを食べていましたが、半年後にはなくても何も問題ない境地にたどり着きました。
初期の頃はこの「ミンティアブリーズ」を1日一箱食べていました。初期の頃は小粒のタブレットではタバコ代わりとしては物足りず、デカくて爽快感があるコイツに落ち着きました。様々な種類を買いだめしていましたが、ブルーベリーやレモンなどフルーツ要素が強いものは爽快感が薄く、つい食べすぎてしまうので向いていません。また、ミント全振りのタイプも磨き粉食べてるみたいであまり続きませんでした。個人的にはこのシャイニーピンクがベストバランスでしたが、飽きないようにいろんな種類を買い込んでいましたね。
1個200円弱とあまり安くはありませんが、500円以上するタバコと比べたら全然安いもんです。
その時に書いた記事が下の記事です。
よくアメとかガムとかも候補として上がりますが、いろいろ試した結果、自分は最終的にこのデカいタブレットに落ち着いたというだけであって、気を紛らわせるものなら何でも良いと思います。最初は一気に色々買い込んでおいて、自分にあうものを都度試してみると良いと思います。
あと、物理的に「タバコをなくし」ました。iQOS本体はありますが、スティックあったら吸っちゃうのでなくなったタイミングでスタートしました。意志が弱い方は本体も捨て去ったほうが良いかもしれません。
紙巻きで非メンソールの人はミントタブレットなど代替手段では物足りないとでしょう。まずは加熱式のタバコに切り替えるところからスタートするのがおすすめです。iQOSが吸いごたえがあって切り替えやすくオススメです。
日数ごとの離脱症状の経過
禁煙を始めてから、噂通り辛い出来事は多々ありました。これが離脱症状ってやつか…!!とちょっとだけ楽しみながら苦しんでいました。おおまかな日数ごとに苦しんだ症状やらのメモを残しておきます。
1〜3日目
噂通り一番つらいのは3日目まで。特に2〜3日目。何が辛いかって「とにかく眠い」何をしてても頭がボーッとしてており、半端ない眠気で何をしててもすぐ「落ちます」。頭も回らないので、3日以内に仕事や運転する機会がある場合は本気でオススメしません。よくイライラするとか言われていますが、そんな余裕もないくらい眠いです。仕事など支障が出ることは間違いないので、長期休暇のタイミングで始めることをオススメします。とくに運転が関わる場合は気を付けてください。
2週間ほど
今まで「食事→喫煙→トイレ(大)」という流れでしたが、まったく出なくなりました。私の体的に「喫煙」が催すトリガーだったのでしょうか。一ヶ月たった位には気にならない位にもとに戻りましたが、初期のころはとにかく便秘に悩まされた記憶があります。
タバコをやめた効果
タバコを辞めて一年。今だからわかる良いところ悪いところをあげておきます。
メリット
- 集中力が続くようになった
- 年間コストが20万円ほど浮いた
- 肌の調子が良くなった
- 寝起きが良くなった
以前はニコチンが切れたタイミングで集中力が切れており、連続作業はだいたい90分くらいが限度でした。今は気づいたら何時間も作業していた、みたいなことも起きちゃうくらい集中力が続くように。人間集中力は90分しか続かない、だから大学の講義も90分なんだよ、と聞いたことがありますがアレはきっとタバコを吸う人が言ったんだろうな…と勝手に思っています。
コストの話は言わなくてもわかると思いますがデカイですよね年間20万。MacbookProの13インチだと良いスペックのモデルが毎年買えちゃいます。
あとアレルギーシーズンに肌の調子があれがちで皮膚科通いだったのが、驚くほど肌質が改善しました。月イチ通っていたのが年一くらいに頻度は激減。また低血圧で朝起きれなくてツラい…と思っていたのは実はタバコのせいでした。目覚まし一回目で気持ちよく目覚めることが出来るようになりました。
デメリット
- 太った
これもよく言われることですが、ほんとに太ったみたいです。(体重測ったわけではないのですが、会う人みんなに言われるのでそうなんでしょうね…😢)
何やら「ニコチン」には「抗肥満作用」があるため禁煙すると太るとか。逆に考えるとニコチンにより「不健康」な状態だったものが禁煙により「デフォ」の状態に戻った、と考えるべきなんでしょうね。タバコやめると太るから、という理論はおかしいと思いますが、さぁどうしたものか…
禁煙を成功させるポイント
ここで自分の例を振り返り、成功するためのポイントをいくつかまとめてみます。
- ニコチン依存よりも習慣依存と知れ
- はじめから吸わない環境に追い込め
ニコチン依存よりも習慣依存と知れ
最も怖いのはニコチン依存症よりも、喫煙が習慣の一部として染み付いてしまっていること。特定の時間(たとえば「食前食後」)や特定の場所(車など)、特定の行動の前後など「習慣として染み付いている」ことで喫煙自体が気持ちや行動のトリガーになってしまっている、ということを自覚すること。
これを意識的に別のものに置き換える、もしくは無くすことが必要です。私の場合は喫煙行動の代わりにデカいタブレットを食べること、に置き換えたり、喫煙していた時間の過ごし方をTwitterを見る時間にするなど、その他行動のルーチンを一つ一つ試行錯誤しつつ再構築する必要があります。
はじめから吸わない環境に追い込め
以前も何度か禁煙チャレンジしたことがあるからわかるんですが「徐々に減らしていく」は失敗しやすいんですよね。(周りを見ててもそうですが。)人の心は弱いもので、逃げ道があると心折れることもあります。なので「やると決めたタイミングから吸える環境を無くす」ことは重要です。ただし昨日あったものがいきなりゼロになると反動が怖いので、変わりの逃げ道としてタブレットやらガムやら用意しておく必要があります。ただし何が代わりになるかはやって見ないとわからないので、色んなものを買い込んでスタートしました。(それでも数週間試行錯誤しましたが)
今ならこういうものもあるみたいです。アイコスユーザーならこの「ニコレス」がおすすめ。iQOSのメンソールに近い吸いごたえでVAPEより吸った気になるでしょう。まずはニコチン無くすところからスタートしたい方にはおすすめ!
一年後には
タバコを吸いたいという欲求はほぼありません。喫煙者に憎しみを抱く非喫煙者の気持ちもよーくわかるようになったので、両者の中間に立って間を取り持つ事ができる立場にいます。
お酒みたいにたまには…という気持ちもなくはないですが、吸ったら多分「ニコクラ」状態になるのが怖いので吸いません。やってもノンアルみたいに上記のニコレスくらいは持っててもいいかな…とも思います。
今後も増税は続くし、喫煙所はなくなっていくし喫煙者に明るい未来はないので、皆さんも早めに禁煙にチャレンジしてみることをオススメします。