バイクでの下道ツーリングもすっかり慣れてしまい、片道2時間程度なら平気でお出かけできるようになってきて隣の山口県でも平気で行くようになってきました。カブでコンビニに出かけたつもりが気づいたら海を超えていた…みたいなよく聞くウソみたいな話も他人事ではない気がしてきました。
今回行ってきたダムは山口県の柳井市にある「黒杭川ダム」です。小さめのダムですが、様々な角度から見ることが出来る面白いダムでした。
すぐ側に「黒杭川上流ダム」といういかにも近くにありそうな名前のダムがありますが、こちらも一緒に訪問してきました。
この記事の目次
黒杭川ダムとは?
山口県柳井市にあるダムで、読みは「くろくいがわ」ダムです。
1970年に出来た古いダムで、洪水調節など調整機能が主な役割の小ぶりのダムです。
割と大きめの道が続いているので車でも問題なくたどり着けると思います。近くにやまぐちフラワーランドや果子乃季(山口県の有名な洋菓子チェーン)の総本店があるので、レジャーついでに訪れてもよいでしょう。
車やバイクで訪問の際は「黒杭川ダム管理事務所」に駐車場が数台分あるのでこちらに止めましょう。
ダムカードの情報を乗せておきます。
- 所在地 : 山口県柳井市
- 河川名 : 柳井川水系黒杭川
- ダム型式 : 重力式コンクリートダム
- ゲート
- クレストゲート×2門
- コンジットゲート×1門
- 堤高・堤頂長 : 35.0m・172.5m
- 総貯水容量 : 155万㎥
- 管理者 : 山口県土木建築部
- 本体着工/完成年 : 1967/1970年
ダムカードの配布状況は県や国土交通省のホームページで必ず事前に確認してから訪問するようにしましょう。
黒杭川ダムのレポート
こちらが黒杭川管理事務所前です。左手に駐車場が数台分用意されています。
まずは管理事務所にダムカードを貰いに行きます。この上流にも「黒杭川上流ダム」があるのですが、そちらは管理人が不在のため、こちらの事務所にて両方のカードを配布しているとのこと。県のホームページと情報が違いますね…まぁダムカード目当ての方はどうせ両方行くので、どっちかで大丈夫だろ、という話でしょうけど。
ダムカードを受け取り、事務所脇からダムの天端を眺めます。程よく古さを感じる良い佇まいですね。
そこからダム湖を眺めることが出来ます。そういやこのダム、アムにありがちな「〇〇湖」のプレート見かけませんでした。あとで調べるとこの湖「柳北湖」(りゅうほくこ)という名前らしいです。読めねえ…
管理事務所の左手に申し訳程度のスペースが公園となっており、そこに記念碑が設置してありましたが、柵でまったく見えません。柵がかなり不自然な配置なので、イタズラか何かされてその対策とかでしょうか。
その奥にもう一つ割と立派な石碑が。当時の県知事のありがたいお言葉みたいです。
こちらのダムは天端が道路に面しているわけではなく、管理事務所右手奥にある細道より入ることが出来ます。
車やバイクでは天端は渡ることが出来ません。ここからは徒歩で進みます。
下ったすぐ先がダムの天端となります。
天端前からダム湖側を眺めます。
天端右手には黒杭川ダムのプレートが。
左手には完成施工碑がある一般的なダムのフォーマットとなっております。
改めて天端を眺めます。車が通らないタイプだからかガチガチに舗装されておらず、昔の道路っぽい雰囲気が残っているのが良いですよね。
ダムの天端から柳北湖を眺めます。湖自体はそんなに大きくなさそうですね。
なんかここ気になりますね…何とかして行けないか後で調べてみましょう。
ダムの下流側では常時放流が行われているようです。
ゲートの間から放流を眺めてみます。ここから見た感じではダム下には行けないタイプのようです。
思わず動画で撮ってしまった。そのつもりでは無かったのでマイクに風防とか装備しておらず、風切り音が大きめですがどうぞ。
天端真ん中にはゲート操作室でしょうか、設置されています。
操作室脇に設置されているテンダーゲートの説明板です。
天端の逆側にたどり着きました。
こちら側にも完成のプレートが設置してありました。
ここから少し下ってダムを良い角度で押さえられる場所を探してみます。
様々な角度からダムを眺める
徒歩で少し下ってこの辺りから撮影(多分)。もう少し下ったところかも。地図を見る限り頑張ればバイクでも行けそうな場所ですね。道が狭いので車で行くのはやめといた方がいいと思います。
こんな感じでなかなか良いアングルから緑のクレストゲートを見ることが出来ます。
続いてはこの辺りから。一時的に脇にバイクを止めて撮影しました。車だと止める場所なくいので少しキツイかもしれません。
ズームレンズで撮影していますが、少し斜めからクレストゲートを眺めることが出来ます。
バイクと一緒に記念撮影。このダム、バイクと一緒に撮れる場所がここくらいしか無い…
湖に降りることが出来るのか?
先程天端から見えた湖に降りることができそうな場所を探してみます。
地図でもだいぶ分かりにくいんですが、この辺りです。
分かりにくいのですが、ここに入り口があります。バイクを脇に一時停車して進みます。
先に進むと少し荒れた感じの道が。左手には少し朽ちた感じのトイレだったと思われる施設があります。夜には絶対通りたくない道ですね。
先にはこれ以上車やバイクで入らないでね、の柵があります。徒歩なので先に進むと…
おお!ダムの湖側に出ることが出来ました!
ダムで湖に直でアクセス出来たのはこれが初です。
その気になればダイブできちゃう近さです。(しないけど)
ここからダムの取水設備を間近に見ることが出来ます。こちら側をこんな角度で見ることが出来るダムは中々ありませんね。
ここで思わずダムカード!決まってて良いですね!
黒杭川ダムのダムカード
ダムカードの表面です。下部のコンジットゲートから放水されている様子です。
裏面です。2012年にダム堤体を削孔して放流設備を新設したそうな。
以上、黒杭川ダムでした。
古くて小さいダムですが、様々な角度から見ることが出来る面白いダムでした。何より手に触れることが出来るくらいまで湖近くまで行くことが出来るダムは中々無いので、ぜひ訪れてみて下さい。
その際はこちらの黒杭川上流ダムもぜひセットで。