STAND BARで壁を傷つけず壁面ディスプレイ棚【DIY】

STAND BARで壁を傷つけず壁面ディスプレイ棚【DIY】

2021年12月30日
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以前コチラの記事でDIYで壁面収納を作りました。このときは「ラブリコ」を使って壁を傷つけること無く壁一面に棚を作りました。今でも大活躍中の大満足の棚です。

今回は増え続けるポケモンたちを飾るためにリビングに棚を作ります。ただリビングに2×4材が壁一面突っ張ってるのも無骨な感じがするので、壁にそのまま打ちつけたような棚を作りたいと思いますが壁は傷つけたくない…

なので今回は「STAND BAR」(スタンドバー)を使ってみました。結構手順はややこしかったので、メモ代わりにやり方を残しておきます。

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wasabitaro.com

STAND BAR(スタンドバー)とは?

アイワ金属のDIY用パーツです。1×4材を使ってあらゆる棚やワードローブなどをDIYできます。最大の特徴は「壁にピン留め」で1×4材を設置する点。要するに「画びょうが刺さる壁」なら穴を開けること無く1×4材を立てかけることができます。

そのため「壁に突っ張る必要がない」ため、ディアウォールやラブリコと違いスッキリとした見た目の棚なども作ることが出来ます。

また、突っ張る必要がないため木材の長さも短くてすみ、その分お値段も安く済みますし、持ち運びも楽です。ラブリコのときの約2.5mの木材は持って帰るのが本当に大変でした…

ここまでだと良いことづくめのSTAND BAR。果たしてその実力は…!?ということで試してみました。

事前準備

まず設置場所はここ、リビング入ってすぐの場所。STAND BARは「画びょうが刺さる」壁に取付可能ですが、逆に言うと画びょうが刺さらない壁に取り付けることは出来ません。なので事前に画びょうが刺さる壁かどうか試しておきましょう。

ちなみに完成後はこんな感じです。

設置箇所は横幅140cmで上下2本の棚としました。なので1×4材だと6フィートが2本です。428mm残ってしまいますが、そのうち400mmを使ってSTAND BARで設置する縦2本の柱としました。

こちら近くのホームセンターで木材カットしてもらいました。1本当たり¥348と2本で¥1,000しないという安さ…DIYは素晴らしい…

今回準備したもの

  • ホワイトウッド1×4(6F)×2本
  • STAND BAR6 (数量的にSTAND BAR4で良かった)
  • 1×4棚用の金具…8本
  • 上記金具に合うビス…32本
  • やすり
  • 軍手
  • 雑巾
  • 電動ドライバー
  • オールドウッドワックス

使用したものは以上です。塗料や軍手、ドライバーなどは手持ちの物を使ったので、こちらを作るのにかかった予算として

名称数量単価合計単価
ホワイトウッド1×4(6F)2¥348¥696
STAND BAR61¥948¥948
1×4棚用の金具8¥60¥480
ビス(8本入)4¥110¥440
やすり(100均)1¥100¥100
雑巾・2枚入(100均)1¥100¥100
合計¥2,764

塗料はうちにある分を使ってるので計上していませんが、結構安い!これぞDIY!

ちなみに木材の長さはこんな感じ。ギリ手で持って帰れる長さと重さでした。

まずは研磨・塗装

塗装前にまずは百均で買ったヤスリで研磨しました。木材カットしてもらったときにカット部分は丁寧にヤスリがけしてくれたため、割と滑らかだったこと、また木材選ぶときに滑らかなものをかなり厳選したので、短時間で滑らかにすることが出来ました。

塗装前に新聞紙を敷いておくと良いでしょう。ウチは新聞とってないのでスーパーで買物した際に脇に包装用においてあるものを少し頂いてきました。

今回使用した塗料はオールドウッドワックスのスモークグレーです。

今どきの薄めのグレーな色合いです。水性なので匂いもなく、乾きも早い自宅DIYerにピッタリの塗料です。

これを雑巾で少しづつ塗り拡げていきます。ムラにならないよう、少しづつ薄く塗り広げていくのがポイントです。

下が塗装後、上が塗装前。このニュアンスカラー的な色合いがたまりません。

がっつりアンティークな色合いが欲しい方は濃い目の色を選びましょう。

すべての木材を塗装してみました。塗装にかかった時間は約20分くらい。

すぐ乾くので、せっかくなので2度塗り。あんま変わった気がしない…

簡易的な乾燥なら15分程度で乾きますが、本格的な乾燥は1週間ほどおいたほうが良いみたいなので、棚が完成しても物を置くのは1週間ほど待ったほうが良さそうです。

塗りムラがあるので、乾いた雑巾で磨き上げます。これで塗装は完了!

STAND BARを取り付け

壁に設置する方の木材にSTAND BARを取り付けます。ネジはSTAND BARに付属しているので安心です。

STAND BARの取り付け位置は上部は100mm以内、下部は50〜300mm以内と説明書に書いてあります。今回使用する木材は400mmと短いため、2セットで充分でしょうか。

上部は50mmのところに印をつけました。

下部は100mmのところに印をつけました。

STAND BARの白いパーツは3つに分離します。直接取り付けるのはT字のパーツです。

T字の上の穴を、先ほどつけた印に合わせて…

付属の釘を打ち込みます。表裏を間違わないよう気をつけましょう。

あと木材に対し垂直に取り付けるよう気をつけましょう。ある程度のマージンはあるようですが、あまりに斜めになっていると最終的に取り付ける際に不具合が生じる可能性があります。

4つとも取り付けました。よく見ると位置が結構アバウトなのがわかるかと思います。ガサツな性格が出てしまって申し訳ない…でも大丈夫!このパーツはきっちり木材の中心に取り付ける必要はありません。今回取り付けた位置に合わせて受け皿となるパーツの場所を設定するためです。

さきほど分離した白いパーツの2つを再び取り付けます。が、硬い…釘をしっかり打ち込みすぎていると、動画のように完全には元に収まりません。

パーツがカッチリはまるように、少しだけ釘をゆるめました。

これを4つぶん取り付けました。

ついでなので棚板用の受け皿の金具も先に取り付けておきました。

STAND BARを壁に固定

いよいよSTAND BARを壁に取り付けます。天井より高さ20cmのところより木材を取り付けるので印をつけます。

先程STAND BARを設置した木材を印に沿って壁に当て、上記動画のように(割と力を込めて)叩きつけます!

ただ今回のように宙に浮かせる収納の場合、結構水平が取りにくいのがネック。せっかく印つけても背後にSTAND BAR分浮いているので、正確な位置がわかりにくい…

するとこんな感じでSTAND BARの数だけ壁に目印用の軽い穴が空きます。

アップにするとこんな感じです。

これ本当にライトな穴しか開かないので、結構叩きつけないと印つかなくてわかりにくいんですよ…2回3回やるともうどの穴だかわからなくなるし。というわけで全力で叩きつけるのがオススメ。

目印の穴を開けたらSTAND BARを再び分離します。目印用の突起がついたパーツはもう不要なので捨ててしまっても構いません。

STAND BAR壁取り付け用のパーツたちを準備します。

STAND BARの壁取り付け用受け皿パーツの下の穴部分を、先程の目印用の穴と合わせます。

その位置にピンで取り付けていきます。

その位置に上部左右と下真ん中の3箇所に丸いクロスピンパーツを設置する箇所があり、それぞれ3本のピンを打ち込みます。

ピンの押し込み方は、ピン押しパーツが付いているので、まずは長い方で軽くピンを押し込み…

ピン押しパーツの短い方で深く押し込みます。

これを一個あたり9箇所ピンを押し込んだら壁に設置完了です。ピンといえど9箇所も押し込む作業が必要なので割と大変な作業です…

これも木材にSTAND BARを取り付けたときと同様、垂直に取り付けるように心がけましょう。

多少遊びがあるといえど、あまりに斜めだと設置がうまく行かないことがあります。

ここにSTAND BARを設置した木材を差し込みます。

差し込んで少し押し込むと、スチャッと入って少し「オオッ!」っとなりました。左右に揺らしてもビクともしないくらい頑丈に設置できてビックリです。構造上、上下の揺れには弱いですが…

2つとも設置完了。高さがあっているかどうか結構不安…

ちなみに壁との間は隙間なくピッタリ…ではなく、STAND BAR分の隙間が結構空いてしまうのはネックです。

棚板を取り付けました。アバウトな設計のため、多少のズレはあるものの許容範囲でしょう。

完成!と反省点

完成です!柱の位置や左右のバランスなど実は見ながら決めている位アバウトなんですが、そんなにあらは目立ちません。

塗料に合わせ白い金具を選びましたが、もう少し目立たないものにすれば良かった…という反省は残ります。

というわけで早速ディスプレイ。

思ったよりいいですね!

ポケモンフィットシリーズに合わせて高さは設定していますが、下にフックなど付けると更にディスプレイの幅が広がりそう…夢が広がるばかり…

STAND BARのメリット・デメリット

無事完成したところでSTAND BARの良いところと悪いところを。(私見ですが…)

  • 良いところ
    • 突っ張らずともピンだけで壁面DIYが出来る
    • ピンで設置してると思えないくらい丈夫
  • 良くないところ・注意点
    • 画びょうや釘が刺さる壁でないと設置できない
    • 意外と設置が手間
    • 壁との間の隙間が気になる
    • 緻密な設計には向かない?

はじめに良いところから

良いところ

■突っ張らずともピンだけで壁面DIYが出来る

これかなり大きなメリットで、突っ張らないと言うことは今回のように浮いてるような棚が手軽に設置できるというディアウォールやラブリコには出来ない芸当が出来てしまう、ということです。お部屋のデザイン的な観点もさることながら、突っ張るサイズの木材を持って帰るコストも相当なものです。通常のお部屋なら最低でも2m以上の木材が必要なため、それを購入し家に持って帰る…というだけで心理的なハードルは高いでしょう。

■ピンで設置してると思えないくらい丈夫

設置してみたらわかりますが、ピンで止めているとはとても思えないくらい丈夫です。メーカーサイトの情報によると、今回の例だと耐荷重は全体で50kgですが、STAND BAR6個使えば耐荷重70kgとなるそうです。メーカーサイトの例では作業デスクもあり、様々な用途に耐えうる設計だと感じました。

続けて「ん?」と思ったところ

良くないところ・注意点

■画びょうや釘が刺さる壁でないと設置できない

これはアパートやマンション、家の設計によりますが中には画びょうが刺さらない壁がほとんど、というお宅もありますので画びょうが刺さるかどうか必ず事前に確認しておきましょう。こうして探してみると意外と少ないんですよね…同じ面の壁でも刺さる箇所と刺さらない箇所があったりするので、よく確認しましょう。

また、正確には「STAND BARが使用するピン」が刺さる壁でないと設置できません。(一般的な画びょうよりも少し長い。)

■意外と設置が手間

木材にSTAND BARつけて、壁にもSTAND BARをピン9個使って取り付けて…と案外手数は多く、時間はそれなりにかかります。

■壁との間の隙間が気になる

横から覗き込まないとわからないレベルとはいえ、思ったよりも隙間が空きます。(設計上仕方がないのですが…)この隙間分を許容できる設計にしておく必要があります。

■緻密な設計には向かない?

上記の隙間の分もありますが、STAND BARを取り付ける過程がどうしてもアバウトになりがち。(STAND BARの取り付け時に水平が微妙にズレる可能性がったり、壁に打ち付ける際の難しさ、など。)多少の誤差を許せる設計と心のゆとりが必要です。

以上、STAND BARでディスプレイ棚を作ってみた感想です。良いこところ・向いてないところがはっきりしている商品なので、特性をしっかり理解した上でDIYに取り入れると非常に便利なDIYパーツだと思いました。

ぜひうまく活用してDIYライフを楽しんでみてください。