バイク買って少し遠くに行ってみたい、という理由であまり深く考えずに行ってましたが、もらえるダムカード目当てにダムを巡るようになり、ダムの見た目や規模の違いを知りダムの面白さに徐々に気づいてきました。
もう少し詳しく知っておいたほうがより楽しめるだろうなーと今更ながら思い、本屋さんでいくつか入門書をパラパラめくってコレ今の私に良さそうだな、と思って購入したのがこの「ダム大百科 国土を造る巨大構造物を見る・知る・楽しむ!」。とても面白い本だったので少し紹介します。
私にとって良い・人によってはイマイチかもな点は以下の通り
良いと思った所
- 知識と実例のバランスが良い
- カラーページ多めで見やすい
- 小ネタも豊富で情報が濃い
人によってはイマイチかもな点
- ページ数の割にお値段高め
それぞれ解説していきます。
この記事の目次
知識と実例のバランスが良い
本屋さんで初心者向けのダム関連の本を探しましたが、案外多くて(失礼ながら)ダムって意外と人気あるんだなーというのが正直な感想です。いくつかパラパラっとめくった印象ですが、大体の本の内容がどこかに重きを置いている本が多いかな、という印象を受けました。
- ダムの構造など知識の解説に重点を置いた本
- ダムの写真をメインに掲載している本
- 各地のダムを巡るダムツーリズムに重点を置いた本
今回「ダム大百科」を選んだ決め手として、各地のダムを訪れる人向けに地方のダムについて様々な角度から触れている一方で、しっかりとダムの基礎知識にもページを割いている点です。
「各地のダムを訪れて大小様々なダムがあることを知った」「ダムカードからダムに興味を持った」自分にはピッタリの内容で、ダムカードのあの情報はこんな意味だったんだ、あのダムがアーチ型なのはこういう成り立ちだったのか、など。自分が訪れたダムが登場すると(温井ダムだけですが)嬉しくなりますよね。
少なくともダムカードの情報を読み解くことができるようになりますし、ダムを見ただけでダムのタイプは判別できるようになると思います。
また、知識や小ネタのページにも各地のダムが随所に登場するので行ってみたいダムが増えること間違いなし。以下はAmazonで紹介されているこの本の中身の一部の抜粋です。
カラーページ多めで見やすい
全部で159ページの本ですが、なんと128ページがカラーページです。そのカラーページを活かすべく、図解やイラストもたくさん掲載されており、そのため解説がとてもわかりやすい。
また、写真もかなり多く掲載されており魅力的な各地のダムを大迫力の写真で楽しむことが出来ます。
小ネタも豊富で情報が濃い
ここがこの本の最も面白いところかもしれません。
ダムを愛する様々な専門家のライターさんが寄稿しているみたいで、割とマニアックな小ネタも登場しますが、これが本当に面白いんです。
ざっと思い出せるだけでも
- ダムをきれいに写真に撮るコツ
- ダムマイスターに認定されるまでの道のり
- スケールが違いすぎる世界のダムたち
- ダムの湖底に沈んだ遺構と再び巡り合う瞬間
- ダム偉人列伝
- ダムの周辺の橋って面白いよね
- 行きたくても行けないダム
などなど。この小ネタ要素は他の本では少なかった要素ですが、この見出し見ただけでも読んでみたくなりませんか?
ページ数の割にお値段高め
カラーページが多いからでしょうね…200ページ未満なのに2,200円と少々お高め。カラーページのおかげで情報がわかりやすいのはメリットですが、その分値段がお高めなのはここは躊躇してしまう要素かもしれません。
ダム初心者にオススメです
以上、良いところ悪いところ書きましたが個人的にはとってもオススメの一冊です。ダム行ってダムカードもらったら少し興味が出てきたよ、というダム初心者の方には本当にピッタリの一冊です。
今まではご近所のダムを巡るだけでしたが、一生のうちに一度は行ってみたいダムがこの本見て増えました。有名な黒部ダムはもちろん、日本最大の貯水量を誇るロックフィルダム「徳山ダム」や異質な見た目のバットレスダム「丸沼ダム」など…ある意味人生変えるかもしれない一冊かもしれないので、興味が湧いた方はぜひ読んでみて下さい。