(まず全ボタン化は無理でした、G8だけはLED色変えボタンのままです…)
まず前提として、今回の記事が役に立つ人の対象としては
- 以前から愛用しているLogicool G300Sがmac乗り換えたら動かなくなった
- Logicool G300Sを買ったけど自分のmacでボタンを認識してくれない
人が対象です。mac使いでこのマウスを検討している人、
悪いことは言わない、今ならまだ間に合うのでやめておけ!
検索してごらん、ほうら…
非常にトラブル多いようですね…macでは特に。しかも結構前から。
それでも、苦労してもいいから、少しでも安くてボタンが多いマウスが欲しいんだ!という方は読み進めてください。
ちなみに最終的にシェアウェアのライセンス購入で¥350かかってます。
そして業務効率化で私のはるか先を行く先輩も同じ悩み
目次
この記事の目次
問題の環境
- MacBook Pro(13-inch,2019,Two Thunderbolt 3 ports)
- macOS Cataline(バージョン10.15.4)
なぜ今このマウスを買ったのか?
本来であれば今どき有線、BluetoothじゃなくUSBとか会社支給でも無いんじゃない?というレベルですが、
- 完全家用で持ち運びの可能性ゼロ
- 電池切れとか面倒なのでむしろ有線
- せっかくなのでボタンいっぱい欲しい
- 家用なので安いのがいい
クイックなレスポンスが要求されるゲームの世界は有線の需要がまだまだあるんでしょうか? その中でも安くて評価も高いコイツを選びました。
9ボタン!ゲーミングマウス!7色のLED!もちろんmac対応!
評価☆4でコメント数も400程度と信頼出来ると判断しポチりました。
ちなみにロジクール公式はコチラ
https://gaming.logicool.co.jp/ja-jp/products/gaming-mice/g300s-gaming-mouse.html
すぐに発覚する問題点 -発覚編-
2日後に届いたマウス。
光るLEDのおかげでキーボードからの電力供給では足りない問題に早速直面しましたが、そんなことは小さな問題でした。
直面した問題点
- マウス遅くね?
- ボタン半分効いてなくね?
- 公式ソフト、マウス認識してなくね?
これらの解決に半日費やすことになります。
マウスが遅い問題
もちろん、システム環境設定から「軌跡の速さ」は最大にしてあります。それでもサブディスプレイの4Kモニタの端から端まで移動の場合、マウスを3回移動させないとたどり着かない有様。
ボタンが半分効いていない問題
G6・G7・G9を押しても何も反応せず、効いていない模様。
G8に至ってはLEDの色が変わる衣替えボタンといった有様…
普段より6個多いボタンのうち4個機能してないなんて…
しかしこの段階では問題は全て公式ソフトで何とかしてくれるだろう、とまだ楽観的でした。
公式ソフト、マウス認識してなくね?
公式で使いやすいと自ら断言する「G HUB」をインストールするも
接続してるんですけどね…検出してくれないですね…
他の画面でも
認識してくれない
一方Mac側のシステムレポートでは
システムでは認識されているんだけどな…
再起動やらUSBつけ外し、別の口でやってもダメ、
他公式にあった以下のソフトを試してみました
- Logicool G HUB
- Logicool options
- Logicool ゲームソフトウェア
全て試しましたがデバイスそのものを認識していない様子。
調べたらこのソフトたち酷評の嵐
認識しないのよくある話っぽいですね…
macOS10.15対応って書いてありますが10.13以降は怪しい模様。
しょうがないのでいろいろ調べて一応解決したので自分メモとして残しておきます。
解決編1 マウススピード早くした
変なソフトとか入れずにマウスを限界を超えて早くする方法。
「アプリケーション – ユーティリティ」から「ターミナル」を起動します。
こんな感じの画面が出てきたら下の文章をコピペしてエンター
defaults write "Apple Global Domain" com.apple.mouse.scaling 8
再起動したら有効になります。
最後の「8」が設定するスピードになります。ここはお好みで。
ちなみに、標準のMAXスピードは1.7
だそうです。8だとなんと約5倍くらいのスピードですね。限界ぶっちぎり。
調べると俺は17だ!10倍速だ!
みたいな猛者もいますので、試してみてお好みの速度にどうぞ。
ちなみに「システム環境設定」から「軌跡の速さ」をいじると1.7以内のもとの設定に戻るのでご注意を。
解決編2 全てのボタンをアクティブに
参考にしたサイトはこちら
【Mac】LogicoolのG300Srが認識しないからどうにかした
たぶんこのサイトなかったら答えにたどり着いてなかった…
1.Karabiner-Elementsでボタンを割り当て
Karabiner-Elementsのインストール
Karabiner-Elementsは、キーボードを始め入力機器をカスタマイズするユーティリティソフト。US配列のキーボード使ってる人は必須のソフトだとか。知らんやった…
ダウンロードはコチラから
https://karabiner-elements.pqrs.org/
そしてまずはセットで付いてくる「Karabiner-Eventviewer」を起動しましょう。これでマウスの現状のボタンの割り当てを調べます。
右下の「Mouse Area」にカーソルを持っていき、各種ボタンを押して現状の役割を調べてみましょう。
Karabiner-Eventviewerでの調査結果
わかったこと
直面した問題点
- 「G8」ボタンはLEDの色変えボタンとしてしか機能しない
- LEDは3色あり、それぞれの色ごとにボタンの役割が変わる
- 左クリック、右クリック、G4・G5ボタンはLEDの色の影響を受けず共通 変更されるのは「G6・G7・G9」の3つ
- ただし上記3ボタンは「ボタン」として認識されておらず、すでに割り当てられたショートカットをコマンドとして入力している
ちなみにLED3色は
それぞれの色のとき、ボタンごとに入力しているコマンドは
LED色 | ボタン | 入力コマンド |
白 | G6 | 反応なし |
G7 | 反応なし | |
G9 | 反応なし |
LED色 | ボタン | 入力コマンド |
青 | G6 | Control + c |
G7 | Control + v | |
G9 | Control + x |
LED色 | ボタン | 入力コマンド |
水色 | G6 | Control(left) |
G7 | alt(left) | |
G9 | 反応なし |
デフォでcontrolとか完全win仕様じゃないか。
白は何も割り当てられてないので論外として、青と水色はモードチェンジ的な扱いで有効活用できるかも…
まぁまずは青色LEDをメイン使用の想定で割当てて行きましょう。
そしてどうあがいても反応しなかったため、この時点でG8は色変えおしゃれボタン固定が確定しました。
Karabiner-Elementsのボタン割り当て
1.Karabiner-Elementsを起動し
2.ターゲットデバイスは「G300s Opticals〜」を選択
3.FromKeyの「left_control」を「vk_none」(無効)に
4.v・c・xをそれぞれボタンに割り当て
要するに「G300s」のマウスから「Control+x」と入力されたら「button8」と入力信号を変換するよ、という設定です。
ただし、このままでは「button8」自体には何も役割をセットされていないため、押しても何も起こりません。
ここからはbutton6〜8に役割をセットしていきます。
BetterTouchToolを購入する
次にBetterTouchToolでボタンに役割を与えていきます。
BetterTouchToolは公式では$8.5かかります。
2020年5月17日現在、$1=¥107.09なので¥917ですが、これを350円で買う方法は以下の通り。
(裏技でも何でもなく、同作者のBetterSnapToolも使えるお得なルートです)
1.App Storeより「BetterSnapTool」を購入
https://apps.apple.com/jp/app/bettersnaptool/id417375580?mt=12
2.「BetterTouchTool」のトライアル版をダウンロード
3.BetterSnapToolの設定画面からライセンスを「登録」
4.「Get free license」をクリック、メニューから「I bought BetterSnapTool before(以前にBetterTouchToolを購入しました)」
5.メールアドレスを入力
こちらのサイトにビジュアル付きで詳しく書いてあります。
ちなみここではオマケみたいな存在のBetterSnapToolですが、結構便利なツールなので使ってみてください。
BetterTouchToolでの設定
UIはこんな感じになっています
①…入力デバイスの選択
②…アプリケーションの選択
③…トリガー一覧
④…アクション
⑤…割り当てボタン
まず「デバイス」は「通常のマウス」を選択
左のアプリケーションは「設定したいアプリケーション」を選択します。今回は「全てのアプリケーション」を選択しました。
トリガー一覧で+を押し新規トリガーを作成
右のボタン選択で「Please Select a Trigger」の上で設定したいボタンを押すと
押したボタンの名前が出てきます。
そのボタンに割り当てるアクション内容を選択します。
例えば「デスクトップを表示」などMissionControl系を割り当ててみました。
ボタン3つを全アプリ共通の設定としてセットし
他ボタンは各アプリケーションごとに機能をセットする、みたいな形にしました。
これでショートカットの基本設定は完了です。お好きにカスタマイズしてみてください!
お疲れさまでした
以上、非常に大変な道のりでしたが現状は快適に使えています。
このマウス、オススメしませんが手間かかっても安く使えればいいやって方や、逆に使い倒す自身がある方はどうぞ。
他行けそうなソフトとしては
http://plentycom.jp/steermouse/index.html
ちょっとお高いんで試せてませんが設定できそう。
なお、BetterTouchToolはマウス以外にも悪名高いTouchBarなどのカスタマイズも出来るようなので、色々試してみたいと思います。