1000円のキャプチャーカードでミラーレスカメラをwebカメラ化

1000円のキャプチャーカードでミラーレスカメラをwebカメラ化

2021年2月23日
Mac・周辺機器・ソフトなど
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2020年。空前のコロナ禍の中、コミュニケーションのあり方がオフライン中心からオンライン中心へと急速な変化を求められました。オンライン会議が当たり前のものとなり、Zoom飲みなどが流行ったりしました。在宅環境も急速に整備され、オンラインミーティング用の機器、マイクやwebカメラなどもバカ売れしたようですね。

その頃は正直、webカメラの画質なんでどうでもよかったんですよ…

逆にノートPC(わたしはMac)の粗いやつで充分じゃん?むしろ高画質化すぎると見えなくて良いとこまで見えちゃって逆に嫌じゃね?と地デジに変わったときの芸能人の気持ち(?)みたいなことを思っていました。

ただあれから約一年も経つと高画質なwebカメラがほしいな、と思う場面もちらほら。

インタビューをする際、受ける際もいまやオンラインで、そのミーティング画像が使われることもあります。

オンラインの勉強会で登壇する方の画面とかもキレイだとやっぱカッコいいなーと思うこともあります。

普段は不要だとしても、いざというときのために手段として持っておきたい、ただあまりコストはかけたくない…ということで手持ちで構築できる最安の手段として「手持ちのミラーレスカメラをwebカメラ化」に挑戦してみました。

ミラーレスに限らずおそらく一眼レフ、デジカメやビデオカメラでも同様の手段が使えると思います。

ちなみに接続するのはMacBook Pro (13-inch Mid 2019)です。

カメラメーカー各社のwebカメラ化対応状況

カメラを直接PCにつないでもカメラとしては認識しませんが、2020年の春〜夏頃にカメラメーカー各社揃ってwebカメラ化ソフトウェアを発表しちょっとした話題になりましたね。

カメラメーカー各社の「Webカメラ化」対応まとめ - デジカメ Watch

オンライン会議用のWebカメラとしてデジタルカメラを利用することが、昨今の在宅勤…
dc.watch.impress.co.jp

ここに対応する機種であれば問題なくwebカメラ化できます。

我が家のミラーレスは

LUMIX G8。4K画質で長時間録画しても熱暴走しない優秀な子。
LUMIX GF9。超軽量で見た目も可愛く持ち歩くのに最適。

はい、どっちの機種も非対応です。G8くらいは対応しても良かったのでは…と思いますが対応していないものはしょうがない。そこで試したのが…

HDMIキャプチャーカードを使用

代替案として「HDMIキャプチャーカード」を通して無理やりカメラの映像を取り込む案を試してみました。今回使用したのは「ZasLuke HD HDMI キャプチャーボード」です。購入時のお値段なんと¥1,180(2021/02)。今こんなに安いのね…4K画質は無理ですがそこまで多くは求めていないので充分なスペックです。

実は¥1,000を切るモデルもあったのですが、この商品たまにニセモノがあるとの情報もあり安心を取って二番手を選びました…性能的にも大差ないモデルのようです。

このキャプチャーカードとカメラのHDMI端子を接続するためのケーブルも必要です。私のカメラはmicroHDMIなんですが、そんな規格があることを知らず、間違えてminiHDMIケーブル買っちゃった…AmazonでmicroHDMIで検索してもminiHDMIのケーブル出てきたりするのでポチる前によく確認しましょうね!

ミラーレスカメラとキャプチャーカードをつないでみた

カメラがHDMIスルーに対応しているかどうか確認

その前に、カメラがHDMIスルー(HDMIモニタリングスルー)に対応しているかどうかがポイントです。カメラ側にHDMI端子があったとしても、「撮った写真や映像を見るため」だけに付いている場合もあり、現在カメラが写して絵を出力することが出来ない場合もあります。外部機器を接続することが出来る一眼レフやミラーレスの高級機ならまず大丈夫ですが、エントリーモデルだとこの機能がついてないことも。

「カメラの機種名 + HDMIスルー」で検索すると公式ページなどで確認することが出来るので、あらかじめ対応しているかどうかは調べておきましょう。

うちの場合だと

  • LUMIX GF9…✗
  • LUMIX G8…○

まぁ予想通り。ほんとはコンパクトなGF9が対応していると嬉しかったんですが。残念。

画質の違いをレンズごとに見てみる

私の環境だと接続しただけであっさりカメラとして認識しました。一応うちの環境は

  • MacBook Pro (13-inch Mid 2019)
  • Mac OS10,15,7(Catalina)

やはりMacの標準のカメラとは段違いの画質です。以下、Zoomの設定画面よりのキャプチャです。

PCのカメラの画像
Panasonic LUMIX G LEICA DG SUMMILUX 15mm f/1.7

髭面のオッサンの画像だとお見苦しいと思うのでぼかしてあります。

見てください、この違い。色のくっきり鮮やか、絵もかなりシャープで解像度がグンとあがっています。今回使ったレンズは「Panasonic LUMIX G LEICA DG SUMMILUX 15mm f/1.7」。マイクロフォーサーズなのでフルサイズ換算でいうと30mmの単焦点の明るいレンズです。F値は1.7の開放ですが、背景もくっきり写ってるのでもう気持ちボケてほしいな、と思ってのでレンズを交換。(ちなみにカメラの表示が写ってしまっていますが、設定でOFFに出来ます。あとzoomの設定画面の反転画像をキャプチャしたので文字反転してますがお気になさらず…)

LUMIX G 25mm / F1.7 ASPH.

GF9のキットレンズ「LUMIX G 25mm / F1.7 ASPH.」に交換。髪の毛の質感を見てもらったらわかりますが、これがwebカメラかよってくらい、かなり繊細に描画してくれています。背景もキレイにボケてますが、顔が近い!近すぎる!ので残念ながらボツ。もっとカメラを遠くに配置できればアリなんでしょうけど。

LUMIX G VARIO 12-60mm / F3.5-5.6

最後に広角も行けるズームレンズの「LUMIX G VARIO 12-60mm / F3.5-5.6」の12mm。PCのカメラに近い画角になります。でも絵はライカの単焦点15mmにはかないません。それでもPCのカメラよりは充分に高画質で、ズームできるため単焦点と違いある画角をコントロールできるのは大きいですね。候補としてはアリですね。

もともとPCのカメラなんてかなり広角気味なんで、手持ちのカメラでも広角気味の画角でないと25mmのように顔ドアップになってしまいます。私の場合はレンズは15mmの単焦点を距離離し気味で使うか、12-60mmのズームで様子を見てみようと思います。

設定場所が問題点

ちなみにカメラの設置場所。かなり無理矢理な配置です。本当はPCデスクの奥に三脚置くのが丁度いいんでしょうけど、そんなスペースがある訳もなく。仕方なくeGPUの上にゴリラポッドで何とか置いている状態で固定も出来ていません。ちょうどよく映る設置場所を探すのが一番の難題ですね…

最終形

不安定なゴリラポッドではなく、本を重ねて安定させるというアナログ技。現状これが小回りがきいて安定しています。

画面表示OFFの方法(LUMIX G8の場合)

設定画面から「テレビ接続設定」を選択

「HDMI情報表示」を選択。HDMI接続していなければ「TV接続時」、接続していれば「撮影時」と表示されます。

これをOFFにします。

今後の課題

カメラの設置場所に難ありとはいえ、安価で高画質化は実現できました。まぁ割とカメラを毎回セットするのは面倒なのでこれ以上の追加投資は今の所しない予定ですが、高画質になった分、ライティングが若干気になってきたり。照明まで買っちゃったら今後はグリーンバックとかも欲しくなるんだろうな、と思いつつ今日のところはこの辺で。