最近仕事でオウンドメディアで記事を書く機会が増え、以前は意識したことがなかったPV数や検索順位など意識するようになってきました。
少しでも良い結果を残すべく、SEOやライティングの方法を勉強中です。
その実験の場として以前「何気なく書いた記事の検索順位を上げる」ことを実践してみたいと考えました。
具体的には特定キーワードでのGoogle検索順位1ページ目に入ことを目標に
「何をどう調べて」「記事をどうリライトしたか」そして「どう変化していったか」の話です。
第一回目は「調査の仕方」について解説します。
目次
この記事の目次
まずは現状の整理から
対象の記事はこちら
紺の記事を書いた段階ではSEOは全く意識せず、あくまで今後の自分のメモ用として残した記事です。
主に「ラブリコ」を使って自室に壁面収納で本棚を作った記録です。
実はラブリコ使うの2回目なんですが、2年前にやった1回目の内容をほとんど覚えておらず苦労したため、3回目に備えやり方を残しておこうと考えたのが記事に残したきっかけです。
結構頑張ったのでぜひ見てくださいね。
ちなみに記事で頻出する「ラブリコ」はこちら。
かる~く解説すると、壁面収納用に2×4の木材を「つっぱらせる」ツールで、マンション等で壁に穴を開けることが出来ないDIYユーザーに人気です。ただし、このジャンルでは「ディアウォール」が一位で、ラブリコは2番手の商品です。
まずは該当記事の状況を「Search Console」で確認してみます。
記事をリリースして一ヶ月。
何も考えずにやっているので、まぁこんなものでしょう。
8月28日〜9月4日までの1週間の結果です。平均検索順位80.7位、クリック数はゼロです。
現在の検索ワードです。今回はこのキーワードを手がかりに、目標とするキーワードを定めていきます。
キーワードの調査
キーワードプランナーでボリューム調査
ここで「キーワードプランナー」を使います。Google 広告の機能の一つですが、Google 広告に一円でも出稿していれば使用することが出来ます。
(これを使うためだけにGoogle 広告を使っている人もいる位の便利機能です)
Google 広告の管理画面から「ツールと設定」「プランニング」「キーワードプランナー」を選択します
「新しいキーワードを見つける」の方を選択します。
まずは「ラブリコ」の検索ワードを調査します。
結構なボリューム数ですね!
これで上位表示できれば言うことなしですが。
また、「キーワード候補」から様々なことが読み取れます。
- パッケージ表記「labrico」よりも「ラブリコ」での検索が大半っぽい
- 棚作り用途が需要高そう
- 競合商品「ディアウォール」と比較されがち
では次に以下のキーワードでも調査してみました。
- 本棚のDIY需要は結構高そうだ
- ディアウォールやラブリコで作ろうとしている人がそこそこ
最後に以下のワードでも調査してみます。
ここまで絞るとボリュームは一気に下がりますが、キーワード候補には具体的に知りたいこと、悩みが出てくるようになりました。
Google検索で競合調査
次に実際にGoogle検索画面で「ラブリコ」で検索してみます。
その際に自身の検索履歴などが反映されない「シークレットモード」で検索することを忘れずに。
Chromeだと「ファイル」「新規シークレットウィンドウ」、SafariとFirefoxは「ファイル」「新規プライベートウィンドウ」から。
これが検索1ページ目の結果ですが、内訳は
商品単体の検索ワードではやはり公式サイトやECサイトが上位に来ますね。RoomclipもDIYやインテリア関連では強力なSNSです。はっきり言って勝ち目はないので、この場合は素直に他のキーワードを探しましょう。
「ラブリコ DIY」の検索結果です。
ここでも公式サイト率が高く、公式サイトの充実っぷりが伺えますがECサイトがない分まだ現実的でしょうか。
「ラブリコ 本棚」での検索結果。
だいぶ現実的な結果になってきましたね。この検索ワードはボリュームもそこそこあり、狙い目です。
本命検索キーワードの選定
上記の結果から、狙う本命検索キーワードをこう定めました。
キーワード | ボリューム |
ラブリコ 本棚 | 1,600 |
ラブリコ 本棚 耐 荷重 | 90 |
ラブリコ 本棚 作り方 | 50 |
ラブリコ 本棚 強度 | 30 |
ラブリコ 本棚 diy | 90 |
サブで取れたら良いなワードはこう設定
キーワード | ボリューム |
ラブリコ 棚 | 9,900 |
ラブリコ diy | 1,600 |
diy 本棚 | 2,900 |
本棚 diy | 18,100 |
このあたりは上位は取れなくてもそこそこ数が稼げそうなワードなので対策はしなくても意識はしておきましょう。
ここまでで検索ワードの選定は終了です。
ユーザーの検索意図を読み取る
次に選定した対策ワードからユーザーの検索意図を読み取り、どうリライトしたら満足できる記事になるか?を考えていきます。
記事作成で最も大事なのは「ユーザーの役に立つ記事」を作ること。Googleは様々なシグナルからユーザーの役に立つかどうか・役に立ったかどうかを判断し、検索結果をコントロールします。
キーワードで対策し一時的に上位に表示されたとしても、ユーザーの満足度が低いと判断されれば順位は落ちていきます。
まず検索意図を探るための情報を集めますが、先ほどの「キーワードプランナー」の「関連キーワード」からも読み取れます。
例えば「ラブリコ 本棚 耐荷重」という検索ワードからは「ラブリコって何kgまで耐えれるのか?」という疑問を持つユーザーが一定数いることがわかります。
検索サジェストから
また、Google検索の「サジェスト」からも「その検索に関連するワード」が読み取れます。
例えば「ラブリコ 本棚 予算」からは実際どれくらいのコストになるのか?を知りたがっていることが伺えます。
Yahoo!知恵袋から
Yahoo!知恵袋は疑問の宝庫です。中身までしっかり見ると時間がかかりますが、見出しを見るだけでも疑問の内容は推し量れます。似たようなものも多いので、よく聞かれている内容はカバーしておいたほうが良いでしょう。
盛り込む内容
以上から盛り込む内容を決めていきます。
もちろん自分が知り得る「一時情報」であることが大切なので、自分が知り得ない情報は削除して構いません。(もちろん他サイトのコピーや嘘は厳禁です!!)
キーワード | 予測される検索意図 |
ラブリコ 本棚 耐 荷重 ラブリコ 本棚 強度 | ラブリコで本棚を作った場合の耐荷重を知りたい |
ブリコ 本棚 作り方 ラブリコ 本棚 diy ラブリコ 壁面 本棚 | ラブリコで壁面に本棚の作り方を知りたい |
ラブリコ 本棚 4 本 | ラブリコで柱を4本立てた場合の作り方 |
ラブリコ 本棚 予算 ラブリコ 本棚 費用 | ラブリコで本棚を作った場合の予算を知りたい |
ラブリコ 可動棚 | ラブリコで可動棚を作りたい |
ラブリコ 本棚 奥行き | ラブリコで本棚を作った場合、奥行きを何cmにするか |
ディアウォール ラブリコ | ラブリコとディアウォールどっちが良いのか |
キーワードプランナー、Google検索のサジェスト、Yahoo!知恵袋の中で
自分の経験でカバー出来るものをピックアップしました。ここが記事にプラスしていく内容になります。
競合サイトの調査
入れ込む内容まで選定できたら、競合サイトを調査します。
今回は本命ワードの「ラブリコ 本棚」で1ページ目に表示される競合サイトを調査します。
その際に「盛り込む内容」がどれくらいカバーされているかをチェックします。
先ほどのこのサイトたちですね。
検索結果1ページにすべて目を通し、上位サイトの内容を確認した結果
キーワード | 狙いたいワードに対するカバー状況 |
ラブリコ 本棚 耐 荷重 ラブリコ 本棚 強度 | くわしく解説しているのは1サイトのみ |
ブリコ 本棚 作り方 ラブリコ 本棚 diy ラブリコ 壁面 本棚 | 写真で1手順ずつ見せているサイトが半数 |
ラブリコ 本棚 4 本 | くわしく解説しているのは1サイトのみ |
ラブリコ 本棚 予算 ラブリコ 本棚 費用 | 皆無 |
ラブリコ 稼働棚 | くわしく解説しているのは1サイトのみ |
ラブリコ 本棚 奥行き | 見た感じバラバラ |
ディアウォール ラブリコ | くわしく解説しているのは1サイトのみ |
意外と上記ワードまでカバーしているサイトは少なく、それよりも本棚だけではないキッチンでの使用事例など網羅的に紹介しているサイトが半数でした。
なので上記ワードをしっかり解説できれば勝てる見込みありかも、と判断しました。
調査編は以上です。
今回の調査を元に次回「リライト編」で記事をリライトしていきます。