最近とあるECサイトの広告担当になったのですが、ここでの失敗談と、その時取った対策手段をご紹介します。
この記事の目次
見慣れぬリンク元
広告担当になりアナリティクスの閲覧権限をもらえたことで嬉しくて、様々なデータを眺めていた際に気づいたこと。
「購入」が発生した参照元が「referral」に一極集中している…メディアを見るとそこに見慣れぬサイトが。
「acs.cafis-paynet.jp」「acsweb-pa.dnp-cdms.jp」
特に売上の半分を「acs.cafis-paynet.jp」が占めています。気になってぐぐってみると…
わかりますね。そう、クレジットカードの決済画面だったわけです。これじゃ分析も何も出来ないよ…
参照元/メディアの画面はこちら。母数自体は大したことないのに売上の大半を持っていかれてるため検証の妨げにしかなりません。
でも除外しても良いのかな…アクセスそのものが除外されるんじゃ…
そう思ってましたがどうやら杞憂のよう。「除外する」が正解です。
除外が正解、なのはナゼ?
除外するとその前のセッションはどうなるの?アクセス自体なかったことになるんじゃ?という当然の不安ですが、ここでセッションの考え方を。
上記の図における参照元の「メディア」は「該当サイト」(今回はECサイト)の一個前に訪れたサイトとなります。「カート」から一度「外部サイト」へ出たことで今回のメディアはその「外部サイト」(今回はクレジット決済サイト)となります。
除外した場合、「クレジット決済サイト」を除けば「サイトA」が一個前に訪れたサイトとなり、「メディア」としてサイトAが参照されることになります。
ただし、セッションの定義が「30分」なので外部サイトに流出して30分以上経過した後に帰ってきた場合、新規で「direct/none」となりますのでご注意を。
じゃあ除外してみよう
やり方は簡単です。
アナリティクスの権限をもらおう
そもそも権限がないと始まりません。「閲覧権限」ではダメです。「編集」以上の権限が必要です。
アナリティクス管理画面での除外
アナリティクスのが管理画面の左下「設定」から「アカウント-プロパティ」は該当の物を選びます。「プロパティ」内の「トラッキング情報」から
「参照元除外リスト」を選びます。
参照元除外リストの画面です。
「+参照の除外を追加」ボタンを押してサイトを除外しましょう。
もうすでに一個入ってるんだけど…
何も設定していないのに、ここですでに一個入っているのがおわかりでしょうか。そう、設定しようとしているまさにそのサイトの画面が登録されています。つまり、参照元ととして「自分のサイト」は除外することで、2ページ以上の遷移の場合「自分のサイト」が流入元になることを防いでいる、ということです。なので、「クレジット決済画面」を除外してもその前のサイトが参照元になる、という理由がわかったことと思います。
ここで先程のクレジット決済画面だと思われるドメインを入力します。
ドメインリストは「含む」扱い
ドメインを入力する際にいつも入力する「を含む」「部分一致」など条件が見当たりません。これは全て「含む」で処理されます。「cafis-paynet.jp」で登録しても「acs.cafis-paynet.jp」もヒットさせることが出来ます。
最終的に除外したのは以下のサイト
決済画面と思われるドメイン
- acs.cafis-paynet.jp…三井住友カード
- 見acsweb-pa.dnp-cdms.jp…三菱UFJニコス
- acs.cardnet-tds.com…拡カードネット3Dセキュア
- acssg.cardnet-tds.com…カードネット3Dセキュア
- cap.attempts.securecode.com…マスターカード
- debit-3d.bk.mufg.jp…三菱UFJデビット
- aacs-safekey.americanexpress.com…アメリカン・エクスプレス
他にもあると思いますが、目立った分は除外しました。
以上で設定は終わりです。
反映までの時間
「セグメント」とは違い、設定後から情報をためていくので、除外設定刷る前のデータは設定前と変わらないデータしか見ることが出来ません。また、今回登録した「acs.cafis-paynet.jp」は設定は反映はされても流入が落ち着くまでにしばらく時間がかかるそうなので気長に待ちましょう。
以上、アナリティクスで「クレジット掲載画面」を除外する方法でした。
ちなみに記事の参考にしたサイトはこちら