「ダムカード」を集めるダム巡りツーリングシリーズ、今回は水越ダム→菅野ダム→末武川ダム、と山口県東部の錦川水系ダム3連続で訪問してきました。今回は最後に訪問した「末武川ダム」となります。こちらのダムは結構レアなロックフィルダムとなっており、今回訪問した中でもかなり見どころたくさんのダムでした。
また、山口県ではダムカードだけでなく「発電所カード」も取り扱っています。こちらのダム併設の「末武川発電所カード」その統括事務所の「徳山発電所カード」についても紹介します。
目次
この記事の目次
今回のルート
水越ダム→菅野ダム→末武川ダムはそれぞれの距離は非常に近いので、まとめて訪問するのがオススメです。川沿いに進むだけなので道も非常にわかりやすいですし。
それぞれのダムの様子は以下のリンクから
末武川(すえたけがわ)ダムとは?
山口県下松市にあるダムです。読みは「すえたけがわ」ダムです。
見た目で分かる通り岩を積み上げたロックフィルダムで、ダム周辺もかなり整備されており一大レジャースポットとなっています。湖をぐるっと取り囲むようにウォーキングコースとなっており、今回はウォーキングコースのスタート地点の「末武川ダム公園」にバイクを止めました。
このあたりには駐車スペースがたくさんあるので、紅葉や桜のシーズンでもない限り駐車場には困ることは無いと思います。(桜や紅葉シーズンは混み合うそうなのでお気をつけて)
ダムに直行したい場合は、ダムの天端直前に10台くらい駐車場があります。
ただし天端は車やバイクで渡ることはできませんのでご注意。
ダムカード掲載のスペックを載せておきます。
- 所在地 : 山口県下松市
- 河川名 : 末武川水形 末武川
- ダム型式 : ロックフィルダム
- ゲート
- 横越流水路式 オリフィスゲートレス×1門
- 堤高・堤頂長 : 89.5m・275.0m
- 総貯水容量 : 1,957万㎥
- 管理者 : 山口県
- 本体着工/完成年 : 1983/1992年
また、こちらの管理事務所ではダムカードは配布しておらず、近所の公民館で配布していました。(2023年2月現在)。管理事務所の張り紙によると、2023年3月には管理事務所での配布は再開予定とのことなので、ダムカード目当ての方は必ず配布状況を事前に確認して訪問するようにしましょう。
末武川ダムまでの道のり
末武川ダム公園にバイクを止めてスタートです。看板はボロボロですが、よく見ると周辺は公園だらけなのがわかります。
末武川ダム公園はめちゃくちゃ広いわけではありませんが、きれいに整備されています。
ダム湖の名前は「米泉湖」だそうです。この湖をぐるっと周る形でウォーキングコースとなっている模様。
ウォーキングやジョギングを楽しむ方がたくさんいました。
末武川ダム公園から遠くに末武川ダムの積み上げられた岩がうっすら見えます。
ここから末武川ダムまで歩いて進みますが、ここから末武川ダムまでの道のりは「文学碑プロムナード」と名付けられており、文学が刻まれた碑石があちらこちらに建てれられているようです。
道路脇の塀の上に。
道路脇にも。
こんな感じで道中ずっーと石碑が続いています。この写真でも相当な数が並んでいますが、これがダムの天端の端っこまで続いています。ちょっとした狂気を感じるレベル。
道中お参りしつつ進みます。
取水設備管理橋に近づいてきました。あの橋に入ることができれば真正面からダムを押さえることが出来る!と思いつつ進むと…
関係者以外立ち入り禁止でした。まぁ予想はしてましたが。
入ることは出来ませんでしたが丁寧に説明書きがありました。
少し進むとダムがよく見える場所に出たのでズームで撮影。
遠目に管理事務所も見えてきました。
ウォーキングコースの看板が。全周4,800mもあるそうです。いい運動になりそう。
末武川ダムの直前には結構立派な「末武川ダム完工の碑」があります。
末武川ダムがもう間近に近づいてきました。ここからはダム側面の積み上がった岩を眺めることが出来ます。
末武川ダムのレポート
ダムまで到着しました。1kmくらいでしょうか、15分くらい歩きました。ロック部分は45°くらいでダムとは思えないゆるやかな傾斜。歩いて登れそう。
こちら側には周辺案内の石碑と
末武川ダムの立派な石碑が。このダム石碑だらけだな…
ダムの天端です。ロックフィルダムの岩の外観に合わせたデザインみたいですね。
左右に一定間隔で並んでいる岩は石碑です。これは文学碑プロムナードの終点を締めくくりだそう。怒涛のごとく高頻度で文学的石碑が並んでいます。もはや狂気。
私は文学はあまり詳しくないので、石碑に書かれた方は存じあげない方ばかりでしたが、丹波哲郎だけは知ってる名前だったので思わず撮影。
天端からのぞむ米泉湖。取水設備橋が見えます。ここからこんなに橋がキレイに見えるということは、橋からみたらこのダムがキレイに見えるんだろうな…
ダムの下流側の光景です。意外と高さがあるため広がる壮大な自然を感じ取ることが出来ます。また右手側は山を切り開いて工事中でした。
ダム下には発電所らしき建物が見えます。後で行ってみよう。
天端を渡りきった先で振り返って撮影。
こちらから見ると普通のダムっぽい石碑ですね。
左手には完成年月の石碑が。
常用洪水吐でしょうか。かなり大きな円形の穴が空いており、ここで水量を調節しているのがわかります。
アップで撮影。近づくことは出来ませんが、間近で見たら大迫力でしょうね。
さらに先に進むと管理事務所があります。2023年2月現在、こちらではダムカードは配布しておりません。
事務所入り口に張り紙があり、こちらではなく米川公民館で配布しているとのお知らせが。近くなのでこのあと訪問します。
ダムカード配布再開のお知らせもありましたが、この管理事務所で配布するとは書いていないので、ダムカード目当ての方はかならず県の公式ホームページで確認して訪問するようにしましょう。
Google Mapを見るとこの先に「下松苔アート ジブリ」と謎のスポットがあったので行ってみます。
苔を削って描いたと思われる苔アートが並んでいました。はっきり分かるのは写真の分だけでした。(ラピュタのロボット兵?)
Google Mapの写真にはトトロなど色々なキャラが並んでいましたが、苔が生えてきたのかだいぶ薄くなっているようです。ざんねん。
米川公民館にダムカードをもらう
末武川ダムのダムカードをもらいに「米川公民館」に向かいます。末武川ダムから車やバイクで5分程度です。
「本当に公民館で配ってるの?田舎の公民館が土日に営業してるの?」と内心不安でいっぱいでしたが、バイクでたどり着いた直後に担当の方が外に飛び出してきて対応してくれました。まるで人が来るのを待ちわびていたかのように。
ダムカードをもらうには(一応)末武川ダムに言った証拠が必要なので、写真を押さえておくようにしましょう。
人が来たのが嬉しかったのか、担当の方はこの地域の見どころなど色々教えてくれました。私の愛車のクロスカブをみて、カブの思い出話など昔話なども話してくれました。
ダム下の発電所へ
続けてダム下の発電所まで行ってみます。「末武川発電所」がGoogle Mapに登録されていますが、こちらに向けてナビをセットすると崖からダイブすることを推奨するなど道なき道を進もうとするので以下のポイントに向けてナビをセットするのがオススメ。
道中、山を切り開いている途中の壮大な工事現場に出くわしました。スケールがすごい。人間なんてちっぽけな存在なんだ、小さな悩みでクヨクヨするなよ、と教えられたような気がします。
発電所までは進むことは出来ず、途中金網のところでストップです。
写真左手はダムの洪水吐だと思われます。バイクと一緒に記念撮影。
ここでダムカードを取り出して記念撮影。
末武川ダムのダムカード
上空から撮影したもののようです。画像が荒くロックフィルダムのロック感があまり出ていないのが残念すぎる写真だと個人的には思います。
裏面です。やっぱり文学碑プロムナードは特筆すべき情報なんでしょうね。石碑の数が異常に多かった…
東部発電事務所へ
末武川ダム下の発電所は発電所カードが存在しますが、こちらのダムでは配布しておらず「東部発電事務所」で配布しています。ここからそんなに遠くないのでそちらに向かいます。
車やバイクだと末武川ダムから20分ほどです。
東部発電事務所に到着しました。こちらは事務所だけでなく徳山発電所が併設されており、「末武川発電所カード」だけではなく「徳山発電所カード」も配布しています。
こちらが発電所らしいです。工事中ですね…
発電所カードは土日祝には配布していませんが、「訪問した証拠」さえ押さえておけば郵送でももらうことができるそうです。今回は写真だけ撮影して後日郵送で送ってもらうことにします。
営業時間は下記のリンクより確認しておきましょう。また郵送での入手方法も記載しています。
郵送で届きました
封筒で証拠写真を郵送後、数日で返信がありました。丁寧な対応が好印象ですね。発電所カードも頑張って集めよう。
末武発電所カード
たどり着けなかった末武川発電所です。やっぱ地味ですね…
裏面です。まだ発電所カードは数枚しか持っていないので比較がしにくいのですが、もう少し貯まってきたらカード見て楽しめるようにスペックの見方を調べてみます。
徳山発電所カード
こちらが徳山発電所カードです。まさかの外観ではなくパイプです。特徴的で面白いカードですね。
こちらが裏面です。今持っている発電所カードの中では出力高めです。発電用の水車が地下にあるため、表面はあのような写真になったのでしょうか。
以上、末武川ダムのレポートでした。ロックフィルダムなので見た目も楽しめますし周辺の設備も充実しておりダム目的以外にも楽しむことが出来るダムでした。公民館の方の話だと紅葉の時期や桜の時期は、ダムだけでなくこのあたり一帯がとてもキレイとのことなので、タイミングが合えばまた再訪してみたいと思いました。
発電所カードも2箇所分もらえるので、ぜひ訪問してみて下さい。